公開日:2024/03/22

最終更新日:2024/03/22

廃棄を減らす! 金型メンテナンス 『M-Cleaning』

弊社、アスカカンパニー株式会社では「プラスチック産業の生産性向上」を目指し、プラスチック成形をメインビジネスとしながら、そこに付随する金型メンテナンスや測定器製作、セミナー開催など、様々な事業分野で貢献しています。
その中の一つ、「金型メンテナンス事業」では、専用のクリーニングオーブンを利用した高温処理法で、マニホールドの奥など通常のメンテナンスでは手の届かない部分までクリーニングを行っています。

「もの」を大事にして廃棄物を減らす

廃棄物削減の取組みとして、成形工程では、データによる品質管理をリアルタイムに行うことで「不具合品を作り続けないこと」や、製造の際に発生する加工ロスを原料として再利用する「マテリアルリサイクル」などの取り組みを行っています。

他にも、例えば、工場内の温度を高さ毎にセンシングして温調の効率化を図る。成形機の出力状況を「見える化」することで早期危険予知を可能にし、適切なメンテナンスに繋げるなど、建屋全体をデータで管理することで、無駄の削減に努めています。

金型に関しても、同じ考えで「メンテナンスして廃棄物を減らすこと」を基本とし、「ものを大事にするメンテナンス」として、弊社の金型メンテナンス事業『M-Cleaning』を行っています。

「リデュース」で金型を長く大切に使う

プラスチックの射出成形を行う弊社は、金型の大切さや炭化異物(以下異物)対応の難しさを実際に長年経験し、そこから、練込異物の解決策を開発しました。
異物が発生すると、パージング作業や異物混入した製品を除くための検品などの対応が必要です。しかし、これらは応急的な対応となり、再び異物が発生すればその対応を繰り返すことになります。

弊社の『M-Cleaning』は、熱処理によって金型内部に蓄積されている炭化物を除去し、異物の発生を抑えることができます。

『M-Cleaning』では、ホットランナーのマニホールド部などの熱処理可能な部分のみをクリーニングします。その方法は、専用のオーブンで、マニホールドのプレートとその部品を高温処理し、マニホールドに絡みついた樹脂やガス、樹脂の流路にある樹脂を取り除きます。
金型製作のノウハウが豊富な専任の担当者が一つ一つ丁寧に作業するため、金型・成形装置に傷をつけることはありません。
また、滞留樹脂を放置したままにしていると、炭化して黒点異物の原因になる場合や、ガス腐食によって機器の寿命を短くすることがあります。このメンテナンスは練込異物対策だけでなく、金型分解掃除など通常のメンテナンスでは除去できない滞留樹脂に絞り込んだクリーニングを行うことができるため、金型のガス腐食防止にも役立ちます。

「機器の寿命を伸ばす=ものを大事にする」ためにメンテナンスを行うことが重要で、長く大切に使うこと・耐久性を向上させたりすることは、3Rの中の「リデュース(Reduce)」につながります。
繰り返し行うパージングや検品による廃棄物を減らし、適切なメンテナンスにより金型を長く使えるようにする『M-Cleaning』は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一つと言えるのではないでしょうか。

<3Rとは?>
★ リデュース(Reduce):ゴミの量を減らすこと
★ リユース(Reuse):モノを捨てずに繰り返し使うこと
★ リサイクル(Recycle):資源として再利用すること

画像提供:アスカカンパニー株式会社

動画で、マンガで!メンテナンス方法を解説しています

『M-Cleaning』では、専用のクリーニングオーブンを用いて高温処理を行います。
汎用プラスチックである、PS・PP・PEなどは炭素・水素を主体に構成されています。これらの有機物に対し、クリーニングオーブン内を摂氏500度近い高温処理を行うと、金型の隅々に付着した樹脂カスや油カスなどは、酸化還元反応により水と二酸化炭素に分解、除去されます。

マニホールド洗浄の場合は、内部に残った灰など除去する仕上げ処理を経て完了となります。
エンプラ系樹脂などは、汎用樹脂に置き換えていただくことでメンテナンス可能です。
実際の作業方法をご紹介した動画がございますので、ぜひご覧ください。

<異物除去&金型メンテナンス【M-Cleaning】のご紹介 – YouTube>


★ 分かりやすく説明したマンガもございますので、以下のリンクからご覧ください。
⇒リンク:https://askacompany.co.jp/catalog/M-Cleaning-comic.pdf

画像提供:アスカカンパニー株式会社

成形補助装置のメンテナンスにも

『M-Cleaning』は、金型だけには留まらず、成形補助装置にも展開しており、ミキシングノズル、スタティックミキサー、ギアポンプ、金型クロスヘッドなどで、実施事例があります。

脱炭素化、ならびに循環型社会実現に向けて、この他にも環境対応容器として自社オリジナル製品「スパウトパウチ容器」の開発や、ISCC PLUS認証を取得し、バイオマスプラスチック材を使用した生産等も行っております。今後も様々な弊社の取り組みを紹介していきたいと存じます。

アスカカンパニーの取り組みを紹介しています。以下の記事も是非ご覧ください。
「エコマーク認定」を受けた成形品の生産

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アスカカンパニー株式会社

<所属>環境チーム
<専門分野>プラスチック射出成形、脱炭素に向けた取組み
プラスチック成形加工メーカーとして、脱炭素社会実現に向けた取組みを推進するとともに、社会実装の提案をしています。