公開日:2024/06/05

最終更新日:2024/06/10

法人向け、後悔しない太陽光選定のポイント・後編 【東京ガス:ヒナタオソーラー】

太陽光発電システムの導入には、事前に考慮すべきいくつかのポイントがあります。意外と陥りがちな「検討のやり直し」を避け、自社に最適な選択をするプロセスをスムーズに進めるための「法人向け太陽光発電システムの選び方」を前編後編にわたり、紹介します。
※前編はこちらから。【法人向け】太陽光、どうやって選ぶ?後悔しない選定のポイントを解説 前編

屋根に太陽光発電システムを設置する場合に影響する5つのこと

前編では、太陽光発電システムの導入に関してコストや管理の面からお話をしてきましたが、技術的に設置が可能か、という検討も必要です。
オンサイトへの設置を検討する際、遊休地、屋根、壁が代表的な場所です。
遊休地に設置する場合、壁のない小屋を建ててその上に太陽光パネルを設置することが一般的です。雨風をしのげ、人が入るスペースがある構造は建築構造物に該当する可能性があります。新たに建築する場合は土地の地盤状況の確認や建築申請が必要となるケースがありますので所轄行政に確認が必要です。

最近、壁への設置を提案する企業が増えてきています。弊社にも採用事例はありますが、正直なところ自社の環境への取り組みをPRしたい、といった広告的な活用以外ではあまりお勧めしません。理由は、発電効率が低いことと、メンテナンス費用がかさむことです。CO2削減量の目標を達成したいが、屋根への設置がどうしても不可能な場合に検討することをお勧めします。

では、屋根に設置する場合の課題にはどのようなことがあるのでしょうか?

✓耐荷重
太陽光パネルの設置には、パネルと屋根を固定する架台や金具も必要になります。これらの重量を含めて、建物の耐荷重の確認(地震や風、雪による負荷などをケースごとに評価)を忘れずに行ってください。建物の耐荷重の評価は専門家(建築設計事務所やゼネコンなど)に相談することをお勧めします。耐荷重が不足している場合、建物全体または一部の補強工事を行うことが多くあります。補強工事は既存の建物を改修するため、高額な費用がかかります。そのため、太陽光パネルの設置を断念する事例も多くあるようです。しかし、あきらめる前に検討可能な手段もあります。
例えば、耐荷重の再評価を詳細に行うことや、軽量パネルを採用するといった選択肢があります。ただし、これらの検討には高度な技術的知識が必要です。信頼できる企業からのエビデンス(実施に伴う建物構造への影響評価)をだしてもらうことが大切です。

✓屋根形状
屋根の形状が複雑な場合、太陽光パネルの取り付けや配線、整列といった設置工事や、維持管理の面で制約を与えることがあります。複雑な屋根形状にも設置可能なパネルの選定、発電効率を最大化し、かつメンテナンス可能な設計を行う必要があります。
また、陸屋根と呼ばれる地上に対して平行に作られたフラットな屋根に太陽光パネルを設置する場合は、一般的には太陽光パネルをアンカーやおもりで固定する方法が主流です。この場合、荷重が非常に大きくなることや屋根にアンカーを打つことで建物への負荷が大きくなることがあります。これらを回避する特別な工法も存在しますが、対応している太陽光発電事業者は極めて少ないのが現状です。

凹凸のある屋根の一例(折版屋根)

フラットな屋根の例(陸屋根)

画像提供:東京ガス株式会社



✓屋根面積
太陽光発電システムを設置可能な面積として2,000㎡以上、などの条件を設けている太陽光発電事業者もあります。太陽光パネルは屋根の耐荷重や日照条件等を考慮したうえで適所に設置するため、屋根全体に設置できるとは限りません。
比較的小規模な施設に導入を検討する場合には早めに対応可能な事業者を探すことをお勧めします。

✓日照条件
太陽光発電システムは、太陽からの日射を利用して電力を生成するので、十分な日照量が必要です。
日照量を確保しやすい傾斜角度や方角に加え、周囲の環境も日照条件に影響を与える要素です。周囲に建物がある場合、その影や反射光が発生する可能性があります。太陽の動きや季節の変化に応じて影の移動がある場合、その影響を最小限にすることも考慮すべきポイントです。
傾斜角度0°や一部影がある環境ではサービス提供を行っていない太陽光事業者もあります。

✓屋根の汚れ
屋根に汚れがあるところは屋根形状や風向きによって汚れが溜まりやすく、パネルを設置しても発電効率が悪くなることがあります。
排気口からの塵、葉や鳥の糞などが太陽光パネルの表面に付着すると、パネルへの日射の吸収や反射が妨げられ、発電効率が低下する可能性があるので汚れが溜まっているところを避けてパネルを設置するなどの工夫が必要です。

太陽光発電事業者を選ぶにあたっての着眼点

✓提案内容
「屋根に太陽光発電システムを設置する場合に影響する5つのこと」で述べたポイントが考慮され、建物に負荷が少ない設置工事や効率のよい発電が実現できるパネル設置が提案されるかは最初のチェックポイントです。
契約形態が買取の場合は、できるだけ多くパネルを設置した方が売り上げにつながることから、発電効率を十分検討していない提案があるかもしれません。
提案を受けたら建物への負荷や発電効率について説明を求めましょう。

✓契約条件
提供されるサービスになにが含まれるのかをよく確認することは必須です。瑕疵責任の範囲、定期点検の頻度、故障時の対応や費用負担は契約形態やサービス提供会社により異なります。
万が一施工の不備による損害が生じた場合の補償範囲や、PPAやリースは買取と異なり、契約期間終了後は譲渡されることが多いですが、その際の条件(無償/有償、撤去費用、維持管理サポートの有無など)なども契約書に明記されているかチェックしましょう。

✓不具合時の対応
維持管理業務を担う事業者には、不具合があった場合の連絡先と、受付者から作業担当者に正確に依頼内容が伝わり、速やかに対応する体制が整っているか確認しましょう。 受付は24時間365日対応しているのか、営業時間内のみなのか、実際に作業員が到着するまでにどのくらい時間がかかるのかなど、把握しておく必要があります。
太陽光発電システムは長く使うものです。不具合発生から解消までのプロセスが滞りなく進む体制が整っているかも重要なポイントです。

✓施工の安全性
太陽光パネルを取り付けるため屋根に穴をあけたことによる雨漏りや、パネルが台風で飛散する事故はまれにあります。
太陽光発電事業者が設置に関する豊富な知見やそのエビデンス(実験や調査などによる技術的な裏付け)をもっているか、は非常に大事な要素です。

✓信頼性
太陽光発電システムは長く使うものです。使用期間中に施工会社またはサービス提供会社の倒産などの理由でサービスを受けられなくなるようなことは避けたいものです。実績や会社の規模などを考慮し、信頼できる会社を選定することが大切です。

まとめ

ここまでご紹介してきたとおり、太陽光発電システムの導入にあたっては検討すべき項目が多くあります。実際検討を開始してから運用を開始するまでの期間は長くなることが一般的です。
導入するなら早めに検討を開始することをお勧めします。



ヒナタオソーラーの強み


私たちは、法人向けの自家消費PPAサービスを通じてCO2を削減し脱炭素社会の実現に貢献しています。
PPAモデルですので、初期費用を抑えて太陽光発電システムを導入したい方にお勧めです。
最近では、主要事業への投資に重点を置くため、太陽光発電システムの導入においては初期費用を最小限に抑えたいという企業のニーズが増えています。また、予測できない追加費用を避けるため、シンプルな費用体系を求める企業もあります。そのため、多くの企業からPPAモデル導入のご相談をいただいています。

✓安心の東京ガス
私たちは、長年エネルギー事業に携わってきた東京ガスの一員として、施工からメンテナンスまで高品質なサービスを提供しています。初期費用やメンテナンス費用は毎月のサービス料金に含まれており、突発的な支出に備える必要はありません。
基本的な契約期間は20年間ですが、東京ガスグループの確かな施工技術、信頼性の高いメンテナンスにより期間中安心してお任せいただけます。

✓さまざまな屋根に対応します
ヒナタオソーラーが提供する太陽光パネルは軽くて薄いため、従来のパネルでは導入が難しいとされていた屋根にも取り付けることができる可能性があります。また、屋根に穴をあける必要もないため建物への影響も限定的です。
さらに、屋根面積が比較的小規模でもサービスを提供できます。設置可能面積が200㎡以上であれば、ぜひご相談ください。

✓導入にあたっての条件も緩やかです
ヒナタオソーラー(PPA)を導入いただいた場合でもこれまでの電力会社との契約を継続しながら不足分の電力を購入することが可能です。

私たちは、皆さまのご要望に合わせた最適な太陽光発電システムの導入をサポートいたします。

出典:東京ガス株式会社 https://www.hinatao.co.jp/hinatao_solar/blog/article/blog-detail-04.html

お問い合わせ

profile

来村 俊郎

東京ガス株式会社
ソリューション共創本部 ソリューション事業推進部 太陽光発電事業グループマネージャー

ヒナタオソーラー(hinatao.co.jp)


東京ガスに入社後、Harbard Uni Weatherhead Center 客員研究員として「脱炭素に向けたスマートシティネットワーク構築」をテーマに研究、論文を執筆。その後、東京ガスリブソリューションズ㈱ 常務取締役に就任。新規事業会社2社のコーポレート部門を支援。このとき支援を行った事業会社のひとつである㈱ヒナタオエナジーの代表取締役に就任。ヒナタオソーラーが東京ガスに事業継承された現在は、マネージャーとして事業拡大に携わる。