公開日:2023/12/08

最終更新日:2023/12/25

日本シームの挑戦~廃プラスチックの資源循環と環境機械の役割~

弊社、日本シームは埼玉県川口市にあるリサイクル機器メーカーです。
洗浄粉砕機を始めとして、脱水機、分離機、選別機などプラスチックリサイクルに関係する環境機械の設計開発、製造、販売を行なっています。
今、世界では「サーキュラーエコノミー」の実現のため、従来より高度な技術や機械が必要とされています。本稿では、その中で、廃プラスチックをめぐる現状と、環境機械に求められる役割について説明致します。

「リニアエコノミー」と「サーキュラーエコノミー」の違い

18世紀後半の産業革命以降の経済は、私たちがあらゆる製品を最後には使い捨てることで、原材料から廃棄物へと直線的に消費していました。
この経済概念を「リニアエコノミー」と呼び、日本語では「線型経済」と訳されます。
一方、これと対照的な新しい概念が「サーキュラーエコノミー」です。日本語では「循環経済」、つまり、私たちが使う資源が循環し、廃棄物を産まない経済を指します。

サーキュラーエコノミーでは、私たちが使った製品はリサイクルされ、廃棄物ではなく資源として生まれ変わり続けることになります。
又、プラスチックに代表される技術資源を自然界へ流出することなく、循環の中に閉じ込め、環境負荷が生じない経済システムとしても語られます。
今はまだ、新しい概念ですが、EUで欧州委員会が、2015年に「サーキュラーエコノミーパッケージ」という提案を採用したことから、一気に世界へ広がりました。

画像提供:日本シーム(株)

サーキュラーエコノミーと世界の廃プラスチックのゆくえ

2019年の世界の廃プラスチックの総量は3億5300万トンにも及びます。
多すぎてイメージが湧きませんが、「東京スカイツリー1万本分」と言い換えても、やはりイメージしにくいですが・・・・
このうち半分近くが埋立処理をされ、焼却や海洋投棄は実に4割に上り、リサイクルされているのはたったの15%というのが現状です。
つまり、毎年、東京スカイツリー8300本分の廃プラスチックが、何らかの形で地球に蓄積され続けていることになります。

もちろん、私たちはこのような状況に対して、何もせずただただ静観していたわけではありません。
2000年頃からは、いわゆる「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」の考え方が導入され、プラスチック製品を木材や紙で代替するという手法も盛んになりました。
身近なものとしてはコーヒーショップの容器やストロー、マドラーなどもそうです。

サーキュラーエコノミーという概念は「そもそもゴミを産まない」ということを念頭に置いているのに対し、「3R」・「代替品」という手法は、ゴミの抑制に努める概念ではありますが、「リサイクル」すなわち再資源化は、サーキュラーエコノミーにおいても極めて重要な手法であり、弊社(日本シーム)の機械がその一端を担う領域でもあります。

画像提供:日本シーム(株)

日本シームと環境機械の役割

廃プラスチックのリサイクルには大きく分けて3種類、マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルがあります。
弊社の機械は、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルの循環の中で、「粉砕・洗浄・選別」などの中間工程を担うものです。
そして、その中間工程の中で、マテリアルリサイクルの可能性を大きく左右するのが「洗浄」と「選別」工程です。
「洗浄」によって再生原料としての品質を高め、「選別」によって単一樹脂ごとに分けることでその用途の幅を大きく広げます。

弊社の洗浄工程は、プラスチックを粉砕する時に生じる樹脂同士の摩擦を利用する「摩擦洗浄」という独自の技術を採用しています。この技術により、単なる濯ぎ洗いと比べて極めて高い洗浄作用を得ることができます。
又、選別工程には、様々な原料と数多くの手法・機械がありますが、弊社はその知見や納入実績から最適な選別手法をご提案させて頂きます。

「洗浄」と「選別」工程は、マテリアルリサイクルの工程で極めて重要であると同時に、非常に難易度の高い工程であるというのもまた事実です。
例えるならば、カレーライスを「具材とお米とルーとに分ける」行為に近いと言えばイメージがつきやすいでしょうか。一口に「リサイクル」と言っても、その道のりは非常に繊細で、高度な技術の積み重ねなのです。

画像提供:日本シーム(株)

「マシンテクノロジーで、地球を豊かにする。」

廃プラスチックのリサイクルには、我々が想像する以上にあらゆる工程が存在します。
そして、その一つ一つの工程は、私たちが手掛けているような環境機械の数々が担っています。
又、その工程は、原料の組成や状態、求める仕上がりの姿によって、まさに一品一様のものであり、リサイクルプラントは『それぞれがオリジナルのプラントになる』と言っても過言ではありません。

弊社日本シームは、環境機械の設計開発・製造・販売のみならず、プラント単位でのご提案や、充実した試験機によるサンプルテストを通じたソリューションをご提供できることが大きな特徴です。
機械メーカーであると同時に、お客様の課題を一緒に解決してゆくパートナーのような存在でありたいと考えています。

『マシンテクノロジーで、地球を豊かにする。』

日本シームは、この思いを持って、これからも挑戦し続けます。
機械についてのご質問、サンプルテストのご依頼等は下記お問い合わせフォーム又は日本シームHPよりお問い合わせください。

画像提供:日本シーム(株)

お問い合わせ

profile

日本シーム株式会社 

<所属>営業本部   
<専門分野>プラスチックリサイクルに関する環境機械製造メーカー

<紹介文>創業以来培ってきたリサイクル技術への取り組み、確かな技術力でお客様に最適なプランニングから機械設計、メンテナンスまでサポートします。