公開日:2024/01/15

最終更新日:2024/01/17

「エコマーク認定」を受けた成形品の生産
 ~アスカカンパニーの取り組み~

弊社アスカカンパニー株式会社は「プラスチック産業の生産性向上」を目指し、プラスチック成形をメインビジネスとしながら、そこから付随する金型メンテナンスや測定器製作、セミナー開催など、様々な事業分野で貢献させて頂いております。
環境に対する取り組みとしては、マスバランス方式の運用が可能な『ISCC PLUS認証(説明は後述)』を取得しました。このマスバランス方式を運用して生産した成形品で『エコマーク』が取得可能となりました。
日本国内で最も認知度の高い認証マークの一つである『エコマーク』をご存知でしょうか。

エコマークとは?

様々な商品の中で『環境にやさしい』と認められたもの(製品やサービスなど様々なもの)につけられる環境ラベルです。
1989年から30年以上も活動を行なっていることもあり、認知度が高く、環境に対するアクションを起こす際に認識されやすいマークです。
エコマークは、国内唯一の環境ラベル「タイプⅠ」に該当する認証マークになります。
※環境ラベル「タイプ1」:第三者機関が認証したシンボルマークで表します。
参考:環境証大臣嵌合環境経済課 環境ラベル等データベース 環境ラベルとは

エコマークの認定範囲には、「飲食料品、化粧品、家庭用品などの容器包装」があります。
2023年2月1日から新たに、バイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用した容器包装について、エコマークの認定が開始されました。

画像提供:アスカカンパニー株式会社

バイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用した容器包装とは?

アスカカンパニーの製造品目の中では、「マスバランス方式」や「マスバランス原料」を使用した容器が当てはまります。
『マスバランス方式』は、製品の元となる原料において『違った特性』のものが混合された場合、それを用いて生産された製品にも、その混合の割合に対応して『違った特性』を持った製品として扱うことが出来るようになる考え方のことです。

現状、安定して100%バイオマス由来のプラスチックを作るというのは、価格的にも原材料の調達面でもとても難しい状態です。
このマスバランス方式を導入することで、既存の設備(プラント)のままで、限りあるバイオマス資源を活用したプラスチックの生産が可能となります。
たとえば、石油由来のプラスチック原料を70kg、植物由来のバイオマス原料を30kgを混合して100個の製品を生産するとします。
マスバランス方式ではない場合は、バイオ度30%の製品が100個出来ることになります。
しかし、マスバランス方式を適用した場合、100個の製品のうち、70個は石油由来100%の製品、30個は植物由来100%の製品(100%再生可能なものに紐づいている製品)として扱うことが出来ます。
(もちろん、従来と同様に100個とも30%再生可能なものに紐づいている製品として扱うこともできます。しかし、マスバランス方式は生産時に使用したバイオマス資源の量に見合った量のみ、再生可能なものに紐づいたプラスチックとして扱える、という決まり事を運用する仕組みなので、明確にバイオ度○○%と表現することはできません。)

マスバランス方式において、製品のバイオ度を明確に測定することはできませんが、限りある資源を有効活用できる仕組みとして今後広がっていくのではないでしょうか。

画像提供:アスカカンパニー株式会社

エコマークを取得できる要件は?

バイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用した容器包装に対するエコマークの認定には、以下の要件があります。

■エコマーク認定要件
・成形品におけるバイオマス由来割合が25%以上であること
・サプライチェーンの管理や、バイオマス原料の持続可能性について、第三者による監査または認証(プラスチック等の持続可能性を検証する国際認証制度など)を受けていること※
・製品のライフサイクル全体におけるCO2排出量が、従来の樹脂と比較して増加しないこと
・製品等に適切な表示がされていること

※アスカカンパニーの宮城県の工場(ナレッジパーク)では、この要件を満たす「ISCC PLUS認証」を取得しています。

<ISCC PLUS認証とは?>
ISCC PLUS 認証(International Sustainability and Carbon Certification:国際持続性カーボン認証)の取得により、マスバランス方式で製造・供給されるバイオプラスチックをサプライチェーン上で管理・担保することができます。
アスカカンパニーのナレッジパークでは、2022年10月20日にISCC PLUS 認証を取得したため、同工場にてバイオプラスチックの取り扱いが可能となりました。さらに、2023年9月の更新審査でも不適合は検出されず、ISCC認証を継続更新しております。

画像提供:アスカカンパニー株式会社

エコマークの認定の取得で広がる選択肢

バイオマス由来特性を割り当てたプラスチックを使用した容器包装によるエコマークの認定は、環境保護に向けた取り組みの選択肢の幅が拡がり、企業は環境に配慮した製品を提供することができます。
消費者の方に対しても国内での知名度が高いエコマーク認定が行なえることで、環境に優しい製品であることがより伝わりやすくなると思います。
今後もより環境配慮製品を市場に投入できるように、エコマーク認証を組み合わせたご案内も行なっていきたいと存じます。

お問い合わせ

profile

アスカカンパニー株式会社

<所属>環境チーム
<専門分野>プラスチック射出成形、脱炭素に向けた取組み
プラスチック成形加工メーカーとして、脱炭素社会実現に向けた取組みを推進するとともに、社会実装の提案をしています。