公開日:2023/07/03

最終更新日:2023/08/04

さまざまな PLA(ポリ乳酸)の使われ方
~シート成形・発泡成形・耐熱成形~

皆様はPLA(ポリ乳酸)が何に使用されているかご存知でしょうか?
最近ではフィルムやシートだけでなく、衣類やカトラリーなどに使用されていたりと身近に感じる機会が多くなってきましたね!
PLAは多くの用途がある中で、今回はシート成形・発泡成形・耐熱成形での事例をご紹介したいと思います。

PLAの印刷事業

PLAについては、何度かplaplatで記事を掲載させていただきましたが、今回はSUSMA展でお会いした「大同至高株式会社」のPLA事業について詳しくお聞きしてきました!

大同至高は名古屋にある印刷会社で、今年(2023年)で創立88年目を迎える会社です。
クリアファイルなどのステーショナリーや、自動販売機に使用されるダミーボトル等のサイネージ資材の最大手企業として、サステナブルな社会に向けた取り組みの一環として、「100%植物性由来」の新しいPLAシートを開発されました。

開発されたこちらのPLAシートは、PLAの原料となるサトウキビが栽培・成長時に光合成によって大気中のCO₂を吸収するため、従来のプラスチックシートの製造~廃棄で発生するCO₂ 排出量の削減が可能です。
サトウキビはタイ語で「オイ」と言うため、商品名は「オイシート」で、商標登録も申請済みです。また、㈳日本有機資源協会の「バイオマス100%マーク」を取得しており、日本バイオプラスチック協会の「生分解性バイオプラマーク」認証も取得済みです。

PLA製のシートは硬く、折り曲げる加工が難しかったのですが、この度大同至高では、技術開発によってPLAの曲げ加工に成功し、クリアファイルの商品化を実現しました!


画像提供:大同至高(株)


今一番力を入れている発泡シート事業

次に発泡シート事業です。
大同至高の発泡技術は、プラスチックの中にCO₂などの不活性ガスを溶かし、急激にその圧力や温度等を変化させることで、気泡を発生させるというもので、極めて微細な気泡のため、発泡しているのに破れにくいシートを製造することが可能となりました。

また、化学発泡剤を使用しない、超臨界状態の不活性ガスによる発砲のため、地球に優しいバイオマス度99%以上のシートとなっております。
同社では、発泡PLAシート専用の押出機を導入しており、先ほどのオイシートでは耐熱成型は不可でしたが、発泡シート×耐熱成型技術を組み合わせることで、非荷重においての耐熱温度が約150~160℃の成形品を作ることが可能となりました。
シートの厚みや発泡倍率は調整が可能で、お客様の要望にお応えしたモノづくりを実現します。

また下記図のように、PLAは抗菌作用をもつことが確認されていますが、発泡させることで成形品の表面積が増え、さらに抗菌効果が向上し、果物のフルーツネット(緩衝材)としての利用も検討されています。今後は防カビ効果を付与する開発にも取り組まれるそうです。
他にも、発泡PLAシートのトムソン抜き&貼り合わせ加工技術による梱包材の開発も行なっています。



画像提供:大同至高(株)


耐熱成形品事業も行なっております

最後に、先ほども少し触れましたが、大同至高では耐熱成形用オリジナルPLAシートを開発され、こちらのシートを用いて、非荷重で150~160℃の耐熱性をもつ、PLA真空成形品の製造が可能です。
バイオマス度は96%で、生分解性樹脂だけで構成されており、コンポスト環境化において水とCO₂に100%分解されます。
こちらもバイオマス95%(日本有機資源協会による認証)を取得しております。


お問合せはこちらから

今回は大同至高の色々なPLA事業をご紹介してきましたが、新たに海洋で使用されるPLAフロートの開発取り組みや発泡PLAシートを使用した農業資材提案など、まだまだ紹介しきれない商品がたくさんございます!
大同至高のPLA事業にご興味がございましたらこちらからお問い合わせください!

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岡部

<所属>長瀬産業株式会社 ポリマーグローバルアカウント事業部

2023年度よりplaplat編集部に参加し、コンテンツ制作・サイト運営スキルを習得中。
6月22日に「プラ図鑑」をリリースしました!