公開日:2024/06/03

最終更新日:2024/05/28

国内資源循環から生まれた、水平リサイクルPPバンド

梱包に使用されるPPバンドは、現在でもバージンポリプロピレン製が主流です。プラスチックのリサイクルが求められる今日、PPバンドも環境対応の観点から、リサイクル原料に置き換わるべきと考え、弊社 グリーンプラ株式会社では、リサイクル原料の利用技術の開発に取り組み、「グリーンライトバンド」を開発、エコマークアワードも受賞しました。

「グリーンライトバンド」とは?

「グリーンライトバンド」には、使用済みPPバンドを回収し、リサイクルしたポストコンシューマー材を配合しています。
使用済みPPバンドは、収集・運搬業者の協力を得て、10TON単位で工場に搬入され異物を取り除いています。
PPバンドは屋内使用されることが多く、使用期間も比較的短い製品ですので、リサイクル原料としては品質が高い部類に入ります。

一般的なリサイクルプラスチック製品は黒色が多いですが、PPバンドは長年の利用形態から、青色、黄色などカラフルな色を求めるユーザーも多く、弊社では青色、緑色、黒色、黄色などのカラーラインナップを揃えています。
バンドタイプは、自動梱包機用や半自動梱包機用だけでなく、ストッパーや金具シール向けの手締め用も揃えており、ラインナップの充実を図っています。

画像提供:グリーンプラ株式会社

二酸化炭素排出量を削減

PPバンドは、他のプラスチック製品などと分別されずに廃棄され、焼却(サーマル利用)されているものが大半です。
プラスチックは、軽く、腐食しにくい点では金属よりも運搬・保管しやすい素材です。
また、汚れは簡単な洗浄で除去でき、吸水しにくい点では紙より扱いやすい素材です。
分別・回収を進め、従来サーマルリサイクルとして焼却されていたプラスチックをマテリアルリサイクルすることで、二酸化炭素排出量を大幅に削減できます。
また、新たにナフサ採掘や精製、モノマー重合等を行なうことでのCO2の排出もありません。

「グリーンライトバンド」は、Scope3における梱包資材のCO2排出量70%の削減や、ゼロエミッションの実現。また、日本政府が掲げるプラスチック資源循環方針や、EUのプラスチックにおける各種の環境方針に貢献する製品です。

自社工場でのペレット化と東西拠点

弊社は、ペレット製造工程の内製化によりコストダウンした結果、バージンプラスチック製と遜色ない製造コストを実現しました。

これまでは、九州地域を再生拠点とし大分工場でPPバンドをリサイクルしたペレットを製造し、福岡のダン産業でPPバンドに再加工していましたが、この度、グループ会社のウッドプラスチックテクノロジーが、新潟県柏崎市にPPバンドのリサイクルペレット加工とPPバンドへ再加工する2工場を新たに建設し、今年4月に供給を開始しました。
東日本地域での再生拠点を得たことにより、使用済みPPバンドの効率的な回収とペレット化を実現し、また、「物流の2024年問題」に対しても、長距離輸送・運賃への影響を軽減することができました。

ナフサ価格や極端な円安為替の影響を受けやすいバージン製品よりも、環境問題だけでなく価格的にも導入しやすい製品となりました。

画像提供:グリーンプラ株式会社

グリーン購入法の特定品目の基準に適合

梱包用バンドは、グリーン購入法の特定調達品目とされており、適合基準は、ポストコンシューマー材料を25%以上使用したものです。

「グリーンライトバンド」は、この基準に適合しており、エコマークも取得しています。
PPバンドの水平リサイクルを更に普及させるため、PPバンドを梱包で使用する方、その荷物を受け取る方、廃棄する際に分別していただく方、PPバンドを回収してくださる方などのご協力を得ながら、社会全体の認知度向上の為に、これからも取り組んでいきたいと思います。

お問い合わせ

profile

中山東太

<所属>株式会社ウッドプラスチックテクノロジー
<専門分野>プラスチックリサイクル
<紹介文>リサイクルプラスチック製品を製造する株式会社ウッドプラスチックテクノロジーおよびグリーンプラ株式会社の代表取締役。今後、PPバンドの水平リサイクルを拡大すべく、新潟に新工場を立ち上げています。