公開日:2023/12/04

最終更新日:2024/03/07

「廃棄プラスチックに新しい命を吹き込む」

プラスチック製品の年間の廃材の量を知っていますか?実は、日本では、年間800万トン以上の廃材が出ていると言われています。
私たちは、創業74年の小さなプラスチック下請工場です。私たちはどのようにモノづくりを行えば、持続可能な社会の実現に貢献出来るかを考え続けていました。

「まだ使える材料・製品を廃棄していた」

昨今、食料廃棄物削減のため、不揃いな野菜・果物が消費者の手に届けられる取り組み、仕組みが、第一次産業の中で、少しずつ出てきていると思います。
しかし、プラスチック業界は厳しい品質基準の中、製品を使用する時に支障が出ない程度の汚れなど(例えば、外観部品ではなく、目に見えない箇所に使われる部品の汚れ)でも出荷できずに廃棄されてしまう製品が数多くあります。(自社工場調べ:製品数の3%-5%)

又、プラスチック製品を作る際は、「ランナー」と呼ばれる部分を製品と一緒に作る必要があり、この「ランナー」部分は、製品が作り出されたあとは、不要なので廃棄になる場合が多く、環境に優しくない仕組みになっていました。
(※ 粉砕して一部の再利用をする場合、リサイクル業者に販売出来る場合もあり、又、ホットランナーの場合はこの限りではありませんが)

画像提供:石塚工業(株)

「廃棄プラスチックが新しい製品に」

私たちは、今般、自社工場の廃材を使用した商品開発からスタートし、成形時に排出されるプラスチックの廃棄材料を、リサイクル材として再利用。
新たにプラスチック製品として販売する自社ブランド「Repla」(Recycle × Plastic) を立ち上げました。
本来なら廃棄されてしまう予定のプラスチック製品を再び表の舞台に立たせて、無駄な製品をつくらない「モノづくり」を行なっています。

廃棄プラスチックから新たな製品が出来上がるまでの過程
1. 廃棄プラスチックを細かく粉砕
2. 再生素材として生まれ変わる
3. 再生素材を使用し製品を成形

「Repla」の第1弾となる製品は、「再生プラスチックを使用したゴルフティー」です。
「Repla」で使っている素材は、基本的に自動車などで使われている強度が高い樹脂のため、その特性を生かして、折れにくく、何度も使用できるゴルフティーです。

画像提供:石塚工業(株)

「廃棄プラスチックから生まれる色合いは∞」

「Repla」の特徴は、唯一無二の色合いに仕上がることです。再生素材は様々な製品の廃材を使用しており、色合いも千差万別で、その時々で異なった色を出すことが可能です。
単色から透明、時にはマーブル模様といった、色が完全に混ざりきらない風合いも生まれます。混ぜ合わせる廃材によって変わるので、組み合わせ次第で、自分だけの商品が生まれることもあります。

現在は、第1弾商品である「ゴルフティー」をはじめ、「ゴルフマーカー」の商品化にも成功しています。より一層、唯一無二の色合いを楽しめる商品を考え、その商品開発を追求していきます。

画像提供:石塚工業(株)

「ものづくり × プラスチックで環境に寄り添う」

私たちは、創業以来、プラスチック製品を作り続けてきました。
精密部品・玩具・日用雑貨・自動車部品など多種多様な製品を成形していますが、これまで、自社のオリジナル製品がありませんでした。
昨今、持続可能な社会を実現するために、企業は環境に配慮した取り組みを実施しなければいけない状況になっています。
「脱プラスチック」という言葉も日常生活の中で耳にするようになりました。しかし、プラスチック製品は私たちの日常生活に欠かせないものでもあります。
そこで、プラスチック製品を少しでも環境に配慮したかたちで、世の中に提供していく「モノづくり」を、率先して行っていきたいと考え、「Repla」を立ち上げました。
これからも、持続可能な社会の実現に向けて、様々な取り組みを進めていきたいと思います。

画像提供:石塚工業(株)

お問い合わせ

profile

小柳 郁弥

<所属>石塚工業株式会社 代表取締役社長  
<専門分野>プラスチック射出成型・ものづくりコンサル

<紹介文>【「物」ではなく、「物語」を作る経営を】を企業理念に掲げ、ものづくり業界に活力を与えられるような取り組みを行います。