公開日:2023/07/13

最終更新日:2023/08/04

日本最大のPETシートメーカーが追求する、 PET樹脂リサイクルのサステナビリティ

外販シートメーカーとして、日本最大のPETシートの生産量を誇る「RP東プラ株式会社」では、40年以上前から資源有効活用のため、PET樹脂のリサイクル利用を進めてきました。
昨今リサイクル需要が高まり、リサイクル原料の価格高騰、調達難が懸念される中、RP東プラでは新たなリサイクルスキームを構築し、サステナビリティを推進しています。

PETボトルリサイクルの環境変化への対応

改めてRP東プラは1953年の創業以来、半世紀以上にわたって多彩なプラスチック製品を供給して参りました。
「Technology&Ecology」をテーマに、変わりゆく時代や環境、お客様のニーズに的確にお応えできる製品づくりを進めています。
見つめるのは常に、人々が快適に暮らせる社会。プラスチック製品の進化・発展を実現する専門メーカーとして、より豊かな社会の創造に貢献し、シート押出成形、射出成形、真空成形領域で、現在国内6工場、海外2工場を稼働しております。

これまでRP東プラは、PETボトルのリサイクル原料を用いて、包装資材等に使用されるリサイクルPETシートを年間約25,000トン生産し、資源の有効活用に努めて参りました。
しかし近年SDGsの観点から、飲料メーカー各社では、使用済PETボトルを再びボトルへ戻す動きが活発化し、近年はボトルフレーク(リサイクル原料)の価格が高騰しています。
こうした流れを受け、弊社ではサステナビリティ推進事業として組織を横断した5つのタスクチームを立ち上げ、そのひとつ「エコマテリアルプロジェクトチーム」では、新たなリサイクル材の発掘に着手したのです。


画像提供:RP東プラ(株)


新たなリサイクル原料と活用技術の発掘

我々タスクチームは、今まで活用してきたボトルフレークに変わるリサイクル原料として、産業廃棄物として処理される「工程内使用済ペットフィルム」の再利用に着目しました。
特にMLCC(積層セラミックコンデンサ)生産工程で使用されるフィルムは、フィルム表皮付着物質の除去が困難であるため、その多くは焼却処理されていました。
RP東プラは、付着物質の除去に特殊な排水処理を必要としない、環境に配慮したソルベントフリーの洗浄設備を発掘し、新たなPETフィルムの再利用法を見出しました。


画像提供:RP東プラ(株)


PETフィルム廃材をシートへアップサイクル

フィルムに使用されるPET樹脂は、ボトル用のPET樹脂とは異なりIV値が低いため、そもそもシートを成形するには不向きと言われています。
そこに更にリサイクル原料という要素が加わるのですが、RP東プラの技術チームは技術研究と試作を繰り返し、シート押出成形、さらにはシートの真空成形にも耐えられる様、リサイクルフィルム原料の改質に成功しました。
これにより、PETフィルムをリサイクルPETシートにマテリアルリサイクルする、新たな資源活用を可能にしたのです。


画像提供:RP東プラ(株)


水平リサイクルも視野に、更なる進化と発展を目指して

我々はご紹介した当社内で利用するフィルムからシート成形品へのアップサイクルだけでなく、フィルムからフィルムへの水平リサイクルも検討中です。
現在フィルムメーカー様へもご提案をさせて頂き、研究を進めています。

過去から弊社でも資源のリサイクルに取り組み、社会への貢献を続けて来ました。現在リサイクル原料となる廃棄物の価値は、喜ばしいことに年々高まっており、より付加価値の高い、そして効率的なアップサイクル・水平リサイクルの技術・用途開発が進んでいます。
その為、我々の様な長年プラスチックの製造を行なってきたメーカーは、これまで不可能とされて来た廃材の使用にもチャレンジし、世の中の資源循環の精度と活用比率の向上を目指して行かなばならないと認識しています。
これからも進化・発展を続けて行くRP東プラにご期待ください。

お問い合わせ

profile

中尾 智実

<所属>RP東プラ株式会社 サステナビリティ推進部

<専門分野>サステナビリティ推進・広報・元海外営業

<紹介文>2022年4月に新設されたサステナビリティ推進本部に在籍、合成樹脂業界は、同じ分野に長くおられる方が多く、日々学びです。