OPM工法とは
OPM工法は、司ゴム電材グループ:TMC社の特殊技術(特許取得)で成形した厚肉プラスチックブロックを、高精度切削加工により製品化する技術で、使用するプラスチック材料は、お客様のオプションでお選びいただくことが可能です。
量産時の射出成形と同じ材料が使用できるため、試作・評価の工数削減や、量産末期のスポット生産対応などにも活用いただけます。
※プラスチックブロックのみの受託製造も可能です。
3つの特徴
①特殊工法ブロック
・射出成形:特殊な射出成形工法を用いて作成するため、内部応力・ボイドが少ない
・サイズ :220㎜角×MAX70㎜、330㎜角×MAX120㎜ の2種類(厚みは5㎜刻みで調整可能)
②選択可能なプラスチック材料
・汎用~スーパーエンプラ(高融点PA・PPS・PSU・PPSU)まで幅広く対応可能
・特殊フィラー・添加剤入りグレードにも対応可能
・環境配慮型素材(PLA)も実績有り
③高精度・迅速加工技術
・寸法公差:±0.02mm
・納期 :ブロック成形から切削品の納入までで約10日
・表面処理:印刷・塗装・メッキ・磨きなど、外観部品の作成も可能

加工実績
OPM工法での加工実績をいくつかご紹介します。

OPM工法でできること
最終製品の環境負荷低減のため、環境配慮型素材の採用を検討する中で、企業はリサイクル・バイオマスなど、新たな素材を検証する機会が増えてくると思われます。
量産中の金型で、量産と異なる素材を試作するのはリスクがあり、試作型の制作する機会も増えると思いますが、従来素材との比較を急ぐのではあれば、試作型を所有するのではなく、切削加工品にて短納期・低コストで検証する方法もあります。
OPM工法あれば自由に素材を選択し、 220×220角 or 330×330角 という形状の制限はあるものの、厚み(高さ)は5㎜刻みで調整可能な、内部応力・ボイドが少ない樹脂ブロックを手軽に製造することができます。
新素材の検討にあたり、是非活用いただけたら幸いです。
記事制作協力:司ゴム電材株式会社