公開日:2023/11/14

最終更新日:2023/11/11

数字で表す、新たな成形材料「BPU100シリーズ」の環境負荷低減効果

バイオマスプラスチックであるPLAと、無機鉱物であるタルクを主成分とするDenapolymer™ BPU100シリーズ(開発品)は、環境配慮型の新しい熱可塑成形材料ですが、今回はその「環境配慮」について、数字でお示ししたいと思います。

Denapolymer™ BPU100シリーズってなに?

BPU100 シリーズは、石油由来樹脂と同様の加工方法が選択可能な成形材料です。PLA樹脂は、それ単体では結晶化速度が遅い為、成形し難いと言う特徴がありました。
BPUシリーズは、PLAにタルクを配合し結晶化を速めることによって成形サイクルを短くし、また結晶化によって耐熱性、剛性を大幅に改良しています。
物性等の詳しい情報は、以下のコラムをご参照下さい。

地球温暖化対策素材Denapolymer™ BPU100-TA50 (開発品)
PLA(ポリ乳酸)+タルク 『Denapolymer™ BPU100』シリーズ

石油由来樹脂の削減と、カーボンフットプリントの削減

環境配慮の一つのアプローチとして、資源枯渇を防止するための「石油由来樹脂の使用削減」があります。
以下の図にあるように、「BPU100-TA50」は石油由来成分の含有量が、わずか約2wt%程度の材料です。つまり100%石油由来製品から置き換えることができれば、98%石油由来成分を削減することが可能となります。

また脱炭素を目指す上で、製品に使用される素材の「カーボンフットプリント(CFP)」の削減は重要な課題となります。
BPU100シリーズのCO2排出量算出数値(CFP)は、弊社算出(Cradle-to-Gate)では、ほぼ1~2㎏CO2eq/kgとなります。(計算方法については下記の「CFP値計算前提」を参照願います。)
世の中に多くのプラスチックがあり、種類によってCFPの大小がありますが、BPU100シリーズは小さい部類になるかと思います。


CFP値計算前提
・弊社にて算出
・原材料調達から工場(関西地区)出荷口までの算出値(Cradle-to-Gate)
・関西電力2021年度小売平均CO2排出量、燃料調達時の排出量(産業連関表値)、
 地球温暖化 IPCC2013 GWP100 特性化係数を使用
・工場における量産(5tロット生産)を前提とした電力量実測値を使用し計算
・原材料において公表値があるものは、その値を使用
・2次データとして一部でIDEA3.1を使用
・PLA樹脂によるCO2固化分を加味して計算
・工場付帯施設における按分算出量は含まれていない

植物由来成分比率、生分解性成分比率について

バイオマスプラスチックとは、植物由来成分または微生物が作り出す成分を重合し、製造されたプラスチックです。空気中のCO2を吸収して作られる、非石油由来原料を出発点としているため、CO2排出量の低減に寄与します。
BPU100シリーズには、植物由来原料から作られるバイオマスプラスチックである、PLAを主成分としています。BPU100-TA50 を例にとると、無機成分を除いた上での植物由来成分比率は約96wt%となっています。各グレードの比率は下記表の様になります。


またBPU100シリーズは、無機成分以外のほぼ全てが、コンポスト環境下で微生物の働きによって、最終的に水とCO2に分解される「生分解性」成分で構成されています。
生分解は、マイクロプラスチックによる環境汚染を解決する有効は手段の一つです。

是非BPU100シリーズをお試しください

冒頭にも書きましたが、BPU100シリーズは、射出成形、押出成形、真空成形、ブロー成形など、石油由来樹脂と同様の方法で成形が可能です。
素材による環境負荷低減をご検討のお客様へは、材料サンプルをご提供させていただきます。ご用命、質問などは以下へお気軽にお問い合わせ下さい。

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plaplat編集部

化学品専門商社:長瀬産業グループのメンバーを中心に構成。
専門領域であるプラスチックを基軸に、サステナビリティを実現するためのソリューションと、業界を横断した情報を展開する。