木材資源の有効活用
~カーボンネガティブな木質材料・セルロースマイクロファイバー~

皆さまは世界の森林面積をご存知でしょうか?
世界の森林面積は陸地の31%といわれ、CO₂の吸収に大きく寄与しています。
この森林を人の手で管理し、木材を資源として有効活用し、人の手で循環させることで、CO₂吸収量を維持、高めることができます。また地球温暖化防止のみならず、水、生物、食物など様々な資源・環境保全にも繋がります。
そこで私たちを取り巻く環境や、私たちレッテンマイヤージャパン株式会社の取り組みを紹介させていただきますので、ご一読いただければと存じます。

わたしたちを取り巻く状況

現在、パリ協定や国連気候サミットなどで2050年までにカーボンニュートラルの実現することが表明され、世界各国で様々な法規制、取り組みがスクランブル的に実行されています。

EUにおいては2022年に「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」が可決され、サステナビリティ取組、情報開示が規制要件となっています。
EU内の企業、およびEUで活動している企業の内、純資産残高が2000万ユーロ以上、純売上高が4000万ユーロ以上、従業員が250人を超える場合、2024年から遅くても2028年にCSRD要件に準拠しなければならなくなっています。

EUだけでなく、日本国内においてもカーボンニュートラルの実現、二酸化炭素削減等に紐づく法規制・枠組が徐々に増え、企業の取り組みにも注目が集まっています。

このような状況の中でプラスチック業界においても3R(Reduce, Reuse, Recycle)の取り組みに加え、Renewable(再生可能原材料)の活用検討が進んでいます。

レッテンマイヤージャパンの取り組み

このような状況の中で、我々レッテンマイヤージャパンは森林管理、木材資源の有効活用がカーボンニュートラルの実現の一助になると信じ、ウッドパウダー(WP)、セルロースマイクロファイバー(CMF)など木質資源材料の開発・製造を行っています。
レッテンマイヤージャパンは、木材~パルプ~紙~古紙まで、プレコンシューマ、ポストコンシューマ含めたさまざまな出発原料から純度、繊維長違いなど異なる数百種類のグレードをラインナップしており、医薬、食品、化粧品、プラスチックをはじめとする多岐にわたる産業に展開しています。

またそれぞれの製品は、森林木材によるCO₂吸収、固定化によってカーボンフットプリントとしてはカーボンネガティブ(排出されるCO₂よりも、大気から吸収するCO₂の量の方が多い状態)となっています。
今後、使用する電力の再生可能エネルギー比率を高めるなどの施策により、更にカーボンネガティブな木質資源材料の製造を行なっていく予定です。


画像提供:レッテンマイヤージャパン(株)


プラスチック向けの特徴的なセルロース

レッテンマイヤージャパンのプラスチック向けセルロースを2つ紹介いたします。

1. ARBOCEL UFC 100 / Ultra Fine Cellulose
乾式粉砕品の高純度セルロース製品です。平均粒径6-12μmと微細なため、プラスチックへの高充填(50wt%以上)が可能です。また複合体表面も比較的平滑であり 、成形品の表面を比較的平滑に仕上げることができ、またストランドカットも容易となります。


画像提供:レッテンマイヤージャパン(株)



2. FILTRACEL EFC / Extract Free Cellulose
未漂白のセルロース製品です。ウッドパウダーから有機酸等の不純物を除去した製品で、ワインやオリーブオイルなどの匂い、口触りなどが重要な食品向け濾過助剤として開発され、欧州にて広く使用されています。(リグニンは残存)
木粉を使用することでヤニなどの問題があるケースや食品用器具・包装向けで木粉ではスペックインしないケースなどでご使用いただけます。
FILTRACEL EFCグレードは、高純度セルロースや木粉より親水性が弱く、表面エネルギーが低いため、フィード性が良く、また、フィブリル化繊維形状をしているため、高弾性化にも有効となっています。


画像提供:レッテンマイヤージャパン(株)


最後に

日本においてWP、CMFの認知度はここ最近になって少しずつ高くなってきているものの、以前よりさまざまな用途で一般的なフィラーとして幅広く用いられてきた欧州と比較すると活動事例はまだまだ少ない状況です。
レッテンマイヤー社は1878年から植物性繊維の専業メーカーとして活動し、世界に90ヶ所の製造拠点を持っています。
持続可能材料であるWP、CMFの日本での認知度向上、利用促進などで持続可能な社会の現実に貢献していきたいと考えます。
植物由来、廃棄物利用、リサイクル、地産地消などエコロジーに関するさまざまな言葉が提唱される昨今ですが、国や地域によってリサイクルなどのスキームも異なり、イメージ優先での安直な取り組みには危惧もあります。私たちにとって本当に環境によいこと、現状できるベストなアプローチを考え、皆様と取り組んでいければと思います。

会社案内の資料や、下記のような製品のグレードリストもお渡しできますので、ご興味・ご関心をお持ちの方は、以下よりお問い合わせください。

画像提供:レッテンマイヤージャパン(株)


お問い合わせ

profile

伊藤佑記

<所属>レッテンマイヤージャパン株式会社 ケミストリービジネスユニット

会社HP:https://www.jrs.eu/en/index.php/
お問い合わせ:info@jrsj.co.jp(e-mail)