公開日:2024/02/28

最終更新日:2024/02/26

各社が採用を始めた、国産100%PCR材 – pool resin とは?

「pool resin」は、国内の商業施設から排出された軟質プラスチックを、Circularity Design Tool – 「pool」 を活用して効率的に回収し、システムでトレーサビリティが確立された国産100%のPCR材です。安定した品質で、実用性の高いPCR材として採用が進んでいます。

Circularity Design Tool – pool による効率的な資源回収

PCR材の原料となる廃プラスチック(資源)を調達する上で課題となるのは、資源回収です。どこに、どんな資源が、どれだけあるのかを効率的に把握することが、原資調達の肝となります。

pool は、資源価値の終わりを始まりに変えるクラウドサービスです。都市の中の廃プラを pool でデータ化することによって、資源の回収効率を高め、リサイクル材料を活用したい製造業者と排出事業者を繋ぎ合わせて、循環型サプライチェーンをデザインします。

廃プラの発生から、運搬、リサイクルのすべての過程で、スマホやタブレットで簡単に情報連携することで、リサイクル材を活用する上で欠かせない「どこから」「どのようなプロセス」を経てリサイクルしたか、トレーサビリティ情報とスコープ3 カテゴリ1(購入した製品・サービス)のCO2排出量情報を提供します。

画像提供:レコテック株式会社

pool resin の4つのメリット

pool resinは、「pool」 でデータ化され、管理された、国内の商業施設から排出される「トレーサビリティの取れた廃プラ」を原資とした、高品質なPCR材(PEとPPのブレンド)です。

・ 高品質
原料にアパレル関連で排出されるハンガーカバーや、保護袋などをメイン原料とすることで、異物・汚れの少ないPP樹脂、PE樹脂を確保

・ 低炭素
精度の高い分別により、廃プラスチックの再生工程で通常必要となる機械選別・洗浄・乾燥などの高エネルギー負荷プロセスを省略

・ 低コスト
納品車両の帰り便で廃プラを回収することで、物流にかかるコストを削減

・ トレーサビリティ
pool により、原料の発生場所、運搬、保管、リサイクルの一連の工程をデータ管理

画像提供:レコテック株式会社

CO2を、大幅に削減

pool resin は、廃プラの処理にかかるCO2排出の回避や、排出元での高度分別によるリサイクル工程の省プロセス化、動静脈一体物流による回収効率化などの効果が見られにより、化石燃料由来のPE樹脂やPP樹脂と比較して、最大77%の削減効果が算出されています。さらに、バイオマスプラスチック樹脂と比較しても72%の削減効果があります。

また、純粋な樹脂製造ライフサイクルの比較においても、PE樹脂、PP樹脂、バイオマスプラスチック樹脂、従来の再生ポリオレフィン(PO)樹脂と比較して、pool resin の方がCO2排出量が低いことがわかっています。

大量生産・大量消費から、循環型社会への移行などの社会的潮流を背景に、PCR材の使用が求められている企業様は、pool resinを調達することで、サーキュラーエコノミーへの貢献のみならず、Scope3 カテゴリ1 の大幅な削減も可能となります。さらに、従来、廃プラをサーマルリサイクル処理している排出事業者様は、処理方法を pool resinに切り替えることで、Scope3 カテゴリ5(事業から出る廃棄物)を50%以上削減することが可能となります。

画像提供:レコテック株式会社

豊田通商も定期採用を開始

PCR材導入による自動車部品向け梱包資材の、カーボンニュートラル化及び循環資源利用を狙う豊田通商社では、pool resinの定期採用を2024年より開始しました。

またTOPPAN株式会社とも、ライジングサンロックフェスティバルの環境対策活動「Earth Care」にて、ライスレジンとpool resinを配合したキャンペーンバッグを作成しました。
他にもこうした取引先様からのデマンドがますます強くなっているため、さらなる安定供給に向けて、pool resin の原料となる廃プラスチックの排出網の拡大、リサイクルパートナーとの連携を強化していきます。

今後、pool resin のトレーサビリティの信頼性をさらに向上させるために、pool におけるデータ収集の自動化、収集されたデータ管理へのブロックチェーン技術の導入、一連の情報管理プロセスを、ISCC Plus などの第三者トレーサビリティ認証要件に準拠させるためのシステム改良を進めてまいります。

画像提供:レコテック株式会社

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大村 拓輝

レコテック株式会社
<専門分野>サーキュラーエコノミー、プラスチック資源循環、ブランディング、マーケティング
サーキュラーエコノミーの社会実装を加速するために、資源循環を構築するpoolの事業開発を行う。