公開日:2024/04/16

最終更新日:2024/04/16

「Re:Ocean@TSUSHIMA」 願いを込めた再生ペレット

日本で一番、海洋ごみが漂着する場所、長崎県「対馬」。年間で3~4万㎥にもなる漂着物のうち、ブイやカゴ、漁具や発泡スチロールなどのプラごみが約7割を占めています。今回は、この対馬の海洋プラごみを100%使用し、美しい対馬を取り戻すための思いと活動が詰まった、再生プラスチックペレットを紹介します。

資源としての海洋プラスチック

九州と韓国の間に位置する対馬は、リアス式海岸が多く、海流も相まって、日本海へ流れる海洋ごみの防波堤のようになっています。
年間2.8億円の税金が投入され回収しているものの、ひとたび台風がくると、海岸には再び大量の海洋ごみが漂着してしまうのが現状です。

(株)セイコーインターナショナル


海洋プラスチックは、世界中で毎年約800万トンに及ぶ量が流出していると推定され、2050年には「海洋ごみの量が海にいる魚を上回る」というショッキングな予測もあり、対馬に漂着するプラごみは、今後更に増加する懸念があります。

対馬市では、漂着したプラごみを回収し、プラスチックの種類と色で分別、さらに粉砕して再資源化に取り組んでいます。
㈱セイコーインターナショナルは、この度、その対馬の海洋プラスチックを100%使用したペレット「Re:Ocean@TSUSHIMA」を商品化しました。
また、これをベースに使用し、海洋プラスチックの色味を活かした着色剤(マスターバッチ)も販売しております。

(株)セイコーインターナショナル

100%対馬海洋プラごみ再生ペレット

Re:Ocean@TSUSHIMA は、海洋プラスチックを「種類」と「色」ごとに分別し、それぞれペレット化しており、「青色タンク」「白カゴ」「黄色ブイ」などをラインアップしています。
これらの材料から出来た製品が海洋プラスチック問題を考えるきっかけとなり、また各企業のSDGs活動促進に繋がればと考えております。

Re:Ocean@TSUSHIMAの売上の10%を、対馬市へ寄付として還元し、海洋プラスチック対策に活用しています。
対馬市は、回収処理費用に年間約2.8億円もの予算をかけていますが、回収されている量は全体の1/4程度(約8千m3)にとどまり、すべての漂着ゴミを処理するために必要な予算が確保できていない状況にあります。
対馬市の海洋プラは4割が韓国、4割が中国、その他2割が東南アジア圏から流れ着いています。回収しても、また漂着し溜まっていくという、終わりのないいたちごっこの様な状況で、アジア地域全体で取り組むべき、国際的な環境問題となっています。

(株)セイコーインターナショナル

パッケージデザインに込められた願い

パッケージに採用された「サーフボードを立てかけたネコ」のキャラクターは、ツシマヤマネコです。
環境省が「絶滅危惧ⅠA類」に認定する、沖縄のイリオモテヤマネコと同じ最も絶滅が危惧されている生態ですが、その存在はあまり知られていません。
対馬は島の面積の9割が森林です。固有の植物や昆虫も多く、独自の生態系や希少な自然に恵まれた環境であり、渡り鳥の中継地でもあります。

日本と韓国との架け橋の役割を担ってきた、歴史的にも重要な島である対馬は、今では日本海への海洋ゴミの流入を防ぐ、防波堤の役割を担ってしまっています。
このような現状を、より多くの方々に理解してもらい、尊い自然を保護する活動のシンボルとして、ツシマヤマネコデザインを採用しています。
そして、もう一つのデザインは「円い渦状の波」であり、海から回収されたものを循環利用し、再び海に出さないという意味を持っています。

セイコーインターナショナルは、Re:Ocean@TSUSHIMA を通じて、対馬の環境保全、海洋プラスチックの有効活用を支援し、国際的な環境問題への取り組みを行っています。

(株)セイコーインターナショナル

共感、賛同を頂けるパートナー募集!

セイコーインターナショナルは、プラ資源の回収から再生原料の製造販売を行っております。

今回新たに上市する Re:Ocean@TSUSHIMA の海洋プラスチック由来のカラーペレットは、回収できるプラごみの種類と色量によって、生産できる数量が限定的で希少性があります。
カゴやブイ由来のPEベースのカラーマスターバッチは、1~3%の添加で着色が可能なため、金型を選ばず、希釈してさまざまな製品に使用でき、既存製品のカラーバリエーションの追加として、海洋プラスチックの活用が可能となります。

ペレットとマスターバッチの採用を通じて、SDGs活動推進を頂けるパートナー様を募集しています。
Re:Ocean@TSUSHIMA は、環境保護活動とサステナブルな製品作りに貢献が可能です。国際的な環境問題に一緒に取り組んで頂けるパートナー様からのご連絡を、心よりお待ちしております。

お問い合わせ

profile

洪 健山

<所属>株式会社セイコーインターナショナル 環境ソリューション事業部

 私たち、セイコーインターナショナルの全社員は皆様とご一緒に、
 地球の未来のために、環境に力を尽くします。