RSBとは?

RSB(Roundtable on Sustainable Biomaterials)は、「Chamber」と呼ばれる5つの協議会からなる会員組織です。
バイオベースの循環経済への移行を推進することによる気候変動の緩和、生物多様性の生態系の回復、生計の強化による世界創造を目的に、2007年に設立されています。
会員数は全Chamber合わせて130と多く、一般企業や業界団体だけでなく、WWF(世界自然保護基金)、NWF(全米野生生物連盟)のような自然保護環境団体や、NREL(全米再生可能ネルギー研究所)のような政府系組織も会員登録されています。
RSBの運営・維持は「The Roundtable on Sustainable Biomaterials Association」が行なっています。

RSBには認証対象別に7つのスキームがあります。スキーム名称を見るとISCCとほぼ同じであり、ほとんどがバイオ燃料に関するスキームとなっています。
ISCC PLUSに相当するスキームとして「Global Advanced Products」があります。これは非エネルギー系の製品を包括する基準となっており、プラスチック材料の申請はこちらから行ないます。
7つのスキームについて以下に簡単にまとめていますが、詳細はこちらで確認してください。
https://rsb.org/certification/certification-schemes/

画像提供:P.M.アドバイザー


RSBと他の認証スキームとの違いは、バイオベースの含有量が最低25%、GHG(温室効果ガス)の排出量10%削減が義務付けられているところです。
他のスキームはGHGの排出量に言及していないため、認証申請する上でこれが大きなハードルのひとつになっていると思われます。

12の原則と基準

RSBは、スキームに関係なく「12の原則と基準」を満たすことが要求されます。
図は12の原則を表しています。この原則それぞれに対して要求基準が設けられています。

画像提供:P.M.アドバイザー


例えば、GHGの削減に関しては原則3で規定されていますが、基準3aとしてGHGの計算方法が示され、基準3bでは輸送に使われる代替材料のGHG削減目標が掲げられています。
「12の原則と基準」とは別に、スキーム別の要求基準も設けられています。
プラスチック材料を含めた非エネルギー製品の場合「RSB Standard for Advanced Products」がそれにあたります。非エネルギー製品のGHG排出削減要求については「12の原則と基準」で言及がなく、こちらで産業分野別に数値規定されています。
全体要求と個別要求の双方を満たさなければならず、認証取得を目指す上で要求を見落としかねないので要注意です。

認証実績

認証はSCS GlobalとSGS Tecnosが行なっています。以前はContorol Unionも代行していたようですが、現在は上記2社でしか対応していません。認証の有効期間は1年で、毎年更新が必要です。

2024年1月時点でのRSB認証総数は、有効期限切れの認証を含んでも97件しかありません。そのうち現在有効な認証は41件です。
RSBとしての最初の認証は2013年2月と比較的新しく感じますが、ISCC PLUS、REDcert2と比較した認証総数の少なさは寂しく感じます。

認証情報はこちらのWebサイトで検索できます。
https://rsb.org/certification/rsb-certificates/
バイオ原資、最終製品の記載もあり、検索性は申し分ありません。

認証ステップについてはこちらに詳しく記載されていますが、他の認証スキームとほぼ同じです。
https://rsb.org/certification/get-certified/

RSB認証に対する私の印象は…

バイオベースの最低含有量、GHG排出量削減、認証機関の数、認証実績のどれを取っても、ISCC PLUSや REDcert2と比べると、認証へのハードルに対する認証後のメリットが釣り合わなく感じます。
プラスチック材料での認証を考えるのであれば、個人的には他のスキームをお勧めしたいところです。

バイオマスプラスチックに関する規格シリーズ

  1. 1. 環境配慮型プラスチックにおけるバイオマスプラスチックの位置付け
  2. 2. バイオマスプラスチックの製造について
  3. 3. 【解説】バイオマスプラスチックに関する規格・認証① 「ISCC PLUS」
  4. 4. 【解説】バイオマスプラスチックに関する規格・認証② 「REDcert2」
  5. 5. 【解説】バイオマスプラスチックに関する規格・認証③「RSB」