Chinaplasとは

プラスチックの業界では「世界3大展示会」として有名なChinaplasですが、今回は、2023年4月17日(月曜)~4月20日(木曜)の4日間、中国・深圳市の「中国国際会展中心」で開催され、延248,222人が来場し、3,500社以上が出展しました。
日本で開催される大規模なプラスチック展示会として「IPF Japan」が有名ですが、こちらは3年に一度、10月の後半に5日間開催され、前回2020年はコロナ禍でバーチャル開催、その前は2017年に幕張メッセで開催され、来場者は延43,676人、出展企業は778社という規模でした。
一方Chinaplasは、上海と深圳で毎年交互に開催されており、昨年(2022年)はコロナ禍でバーチャル開催となりましたが、リアル開催された2021年は、来場者延152,314人、出展企業は約3,600社にものぼり、さすが「世界3大」と言われるだけある、巨大展示会です。
(ちなみに後の2つは、ドイツで行なわれる「K」と、アメリカで行なわれる「NPE」ですが、どちらも3年に一度開催されています。)

国際認証を取得したリサイクルプラが多数

plaplatで環境ラベル等に関するコラムを執筆いただいているP.M.アドバイザーの小池氏が、バイオプラスチックやリサイクルプラスチックの動向調査、中国系プラスチックメーカーの動向調査、及び革新技術の発掘などを目的に現地視察を行なっており(小池氏はほぼ毎年足を運んでいる常連訪問者)、今回はそちらのレポートを一部お借りし、会場の様子をお伝えできればと思います。

画像提供:P.M.アドバイザー


先ずリサイクルプラスチックについては、過去の回と比べ、PCR(ポストコンシューマーリサイクル)材を扱うリサイクルメーカーが急増していたようです。中国のプラスチックリサイクル事情については、これまでplaplatでもご紹介してきましたが、各社さまざまな原資(廃プラスチック)の調達網を整備し、メジャーな石化メーカーと提携してPCR材を開発している企業が多く出展しており、汎用プラばかりではなく、エンプラのPCR材の展示も目立ちました。
注目すべきはUL2809、GRS、R2などの国際的なリサイクル認証を取得している企業が多く見られたことです。ここまで勃興すると原資調達に不安が出てきますが、その辺りも踏まえ、PCR材については別の機会に特集させていただきたいと思います。

画像提供:P.M.アドバイザー

内需の旺盛さが伺えるバイオ・高機能プラ

次にバイオプラスチックについてですが、こちらは以前からあまり変わらず、PLA(ポリ乳酸)中心の内容だったようです。マクドナルドのドリンク用の袋が『 >PBAT+PLA-TD5< 』だったりするように、中国ではバイオプラの普及が進んでおり、真新しいバイオプラが登場するというより、使いこなす段階になっていることの裏返しなのかもしれません。

中国系プラスチックメーカーについては、開催地である深圳が創業地である「深圳市沃特新材料股份有限公司(WOTE)」が、スーパーエンプラを多数展示し、更に新規材質の開発をアピールしていたり、PPSやPEEKの専業メーカーも数社出展していました。また、香港系のコンパウンドメーカーである「承宇塑膠有限公司(CYZ plastics」は、PA56、PA610などのバイオ系PAを展示していたりと、特殊・高機能プラスチックの中国内製造の動向が伺えました。

画像提供:P.M.アドバイザー

さすがの「世界3大」展示会

もちろん世界的メジャー石化メーカーや日本の石化メーカーも多数出展されていました。また、プラスチック成形材料に限らず、添加剤や成形設備、リサイクル設備の展示も、巨大な規模で行なわれていたようです。
展示方法は、従来のようにブースに製品などが展示され説明員がいるパターン以外にも、少人数を集めてセミナーのような形式で集客をするパターンも多く見られたようです。そして資料配布は、QRコードを読み取りその場でファイルを入手でき、QRコードは大半が「微信(WeChat)」対応という点は、Chinaplasならではの光景だったのではないでしょうか?
前述のPCR材やバイオプラ、特殊プラなどが提供する「サステナソリューション」については、今後個別に発信していきますのでご期待ください。

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記事制作協力:P.M.アドバイザー