公開日:2024/01/11

最終更新日:2024/01/10

サステナビリティの基礎理解から、施策検討まで
~カードゲーム型ワークショップのすすめ~

前回のコラムでは、サステナビリティにおける移行計画の必要性や策定方法について解説しました。
しかし、実行に当たり、どのように社内を巻き込めばよいのかわからない、というお声も少なくありません。
今回のコラムでは、カードゲーム型の気候変動教育ワークショップ 「Climate Fresk」と、生物多様性ワークショップ 「Biodiversity Collage」をご紹介します。
Climate Freskは既に世界で100万人以上、Biodiversity Collageは世界で4万人以上が体験しているワークショップです。是非、社内でのサステナビリティ理解浸透の第一歩としてご活用いただければ幸いです。

サステナビリティ教育が社内で必要とされる理由

社内でサスティナビリティを推進するにあたり、経営・企画立案部門と事業部門で意見が合わないといった課題はないでしょうか?
本社では長期ビジョンの策定や目標が進められる一方、製造部門等では売上目標やコスト削減との兼ね合いで中々サスティナビリティに舵を切ることができなかったり、サプライチェーンが複雑なため、自社がどこで、どのような影響を及ぼしているのかイメージしづらいといったお声をいただくことがあります。
いくら目標を掲げても、全社が一体となりアクションが実行できなければ、目標を達成することは困難です。
このような理由から、サスティナビリティを全社で取り組むための第一歩として、社内教育が必要とされています。

Climate Fresk、Biodiversity Collageとは?

「Climate Fresk」と「Biodiversity Collage」はどちらもカードゲーム式のワークショップです。

●Climate Fresk
2015年にフランスで開発され、現在は世界50カ国以上で約100万人の参加者に利用されている気候変動教育ワークショップです。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書を基に考案されたカードゲームで、気候変動に関する42枚のカードを関係する順番に並べるなかで気候変動の原因・結果を学ぶことができます。

●Biodiversity Collage
Climate Freskにヒントを得て開発されたワークショップです。Climate Freskと同様に、カードを用いて生物多様性の繋がりや、崩壊の原因・結果を学ぶことができます。
こちらは「生物多様性版のIPCC」とも呼ばれる「IPBES報告書」をベースに作成されています。

どちらも、特別な知識がなくとも参加が可能です。
参加者は1チーム4~7名程のチームを組み、チームメンバーと協力しながら気候変動や生物多様性に関する約40枚のカードを使って基礎知識を学びます。
また、専用の研修を受けたファシリテーターが一連のプログラムをサポートします。
参加者自身が主体となり、気候変動や生物多様性に関するそれぞれの事象を整理していくため、腹落ちがしやすく、問題の原因を自分の言葉で語ることができるようになります。
また、チーム全員で協力しながら進めることによって、チームビルディングの強化にも繋がります。

画像提供:Codo Advisory

ワークショップの進め方と活用方法

いずれのワークショップも、大きく3つのステップで実施されます。

ステップ1:カードの関連性を理解する
参加者同士が関連する知識やこれまでの経験を共有しあいながら、約40枚のカードを関係する順番に並べることで、気候変動や生物多様性崩壊の原因や全体像を捉えていきます。

ステップ2:知識と感情を整理し、共有する
全てのカードを並べ終え、気候変動や生物多様性崩壊の理解が深まった段階で、ここまで学んだことや、感じたことをアウトプットします。

ステップ3:アクションについて話し合う
最後に個人や企業として、気候変動や生物多様性崩壊の問題に対してどのようなアクションをとることが可能なのか、メンバー全員でディスカッションを行います。

フランス本部の規定により、原則3時間からの実施となっています。議論が白熱する場合も多く、実際に取り組んでみると時間が足りないと感じることも少なくありません。
5時間までの延長版もあり、特にアクションについて、より議論を深める設計にすることも可能です。
また、「経営層向け」「部署横断型」「オンライン実施による海外在中の社員向け」など実施方法のアレンジも可能です。


画像提供:Codo Advisory

まとめ

いかがでしょうか。
冒頭でも述べたように、脱炭素化に向けたアクションには全社的なサステナビリティ理解向上および協力が欠かせません。
本コラムで紹介した「Climate Fresk」「Biodiversity Collage」は、参加者となる社員の方方々が主体となるプログラムであり、社員の理解を促進し、社員間の共感や関係性構築といった社内文化の醸成にも繋がります。
Codo Advisory では、日本語・英語・フランス語に対応したサービスを提供してますので、是非ご活用ください。

お問い合わせ

profile

野田 英恵(のだ はなえ) 

<所属>Codo Advisory 株式会社 https://codo.jp/  
<専門分野>脱炭素関連全般
(移行計画策定、GHG算定、情報開示、ブティックコンサルなど)

<紹介文>Codo Advisory では、Climate Fresk、Biodiversity Collageを日本語・英語・フランス語でサービス提供を実施しています。
お問い合わせはこちらへ【 https://codo.jp/?page_id=1862