公開日:2024/05/10

最終更新日:2024/05/08

タカラトミーが取り組むおもちゃのサステナビリティ②【エコトイ】

「100ねんあそぼ。」――タカラトミーが掲げるこのコンセプトは、単なる言葉ではなく、未来の子どもたちが楽しいおもちゃで遊び続けるための使命を内包しています。
地球環境の悪化が進む中で、おもちゃ産業もその影響を受けています。資源の枯渇や環境汚染が進行すれば、おもちゃづくりも困難になるかもしれません。この課題を受け、株式会社タカラトミーは「エコトイ」活動を展開しています。
これは環境配慮を基準にしたおもちゃづくりであり、同時に教育支援活動を通じて子どもたちに環境への理解を深める取り組みでもあります。前回記事でも少しご紹介したタカラトミーのエコトイ活動とその取り組みがどのように進化しているのか、そして未来への貢献についてより詳しく探ってみたいと思います。

社会課題の解決におもちゃでアプローチ ~共遊玩具とエコトイ~

おもちゃのパッケージについた「エコトイ」マーク。ご覧になったことはありますか?
これは、タカラトミーの環境に配慮したおもちゃ「エコトイ」基準をクリアしたおもちゃのしるし。グループ横断組織「エコトイ委員会」が第三者機関からの助言を得ながら設定した9つの基準のうち、1つ以上をクリアしたおもちゃのパッケージに「エコトイマーク」を表示して、お客様に環境配慮の工夫をわかりやすく伝えています。

画像提供:株式会社タカラトミー


心のバリアフリー活動「共遊玩具」
タカラトミーグループは、1980年、業界他社に先駆けて目や耳が不自由な子どもたちも一緒に遊べるおもちゃづくりの取組を始めました。その活動はやがて「共遊玩具」としておもちゃ業界全体の活動へと拡大。目の不自由な子どもたちも一緒に楽しめるおもちゃには「盲導犬マーク」、耳の不自由な子どもたちも一緒に楽しめるおもちゃには「うさぎマーク」を商品パッケージに表示することで、購入前に配慮が一目でわかるようになり、加えて障害のある子どもたちへの理解を広げる「心のバリアフリー活動」のきっかけにもなっています。

画像提供:株式会社タカラトミー


環境への気づきをお手伝い「エコトイ」活動
「エコトイ」もまた、業界他社に先駆けた活動です。商品パッケージなどで積極的に「エコトイ」を訴求することで、おもちゃ市場にグリーン購入の取組が広がっていくよう努力を続けています。
※グリーン購入とは「購入の必要性を十分に考慮し、品質や価格だけでなく環境のことを考え、環境負荷ができるだけ小さい製品やサービスを、環境負荷の低減に務める事業者から優先して購入すること(グリーン購入ネットワークHPより)」です。
※「エコトイ」マークは、環境ラベルのタイプⅡに相当します。タイプⅡは事業者の自己宣言による環境主張を表すものです。第三者認証による環境ラベルであるタイプⅠには公益財団法人 日本環境協会のエコマークなどがあります。

画像提供:株式会社タカラトミー

お客様と一緒に ~「つくるとき」「遊ぶとき」にできるエコの工夫~

LF-03 にぎやかサウンド リカちゃんキッチン
にぎやかなサウンドがいっぱい!ミントカラーがおしゃれなリカちゃんのシステムキッチン。
環境に配慮した行動を遊びの中で体験することで、環境の大切さについて考えるきっかけになります。

画像提供:株式会社タカラトミー ※人形、一部小物は別売です。


おもちゃで初めて!エコマーク認定商品!!
半世紀以上の長きに渡り、お客様に愛され続けてきた「プラレール」。再生材料を50%以上配合しているグリーンの直線レールです。プラスチックの再利用で資源を有効利用しています。

画像提供:株式会社タカラトミー

「おもちゃの一生」を見てみると

画像提供:株式会社タカラトミー


再生材料を使用することや長く遊び続けられることは、開発から遊び終わるまでの「おもちゃの一生」を考えると、実はエコにとても効果があります。
例として「プラレール」の「直線レール」のLCA(ライフサイクルアセスメント*)分析では、原料調達と廃棄段階でのCO2排出量が特に大きいことがわかりました。そのため、再生材料の使用と、長く遊び継がれるためにレールの基本規格を変えないことは、LCAの観点からも有効な取組です。なお、エコ直線レールのCO2排出量は従来製品と比べて1割程度削減されています。(LCA算出はみずほ情報総研による)



1959年の発売から現在までお客様の元に届いたレールの総延長は約98,700km=地球約2.5周分に相当します。(2019年1月現在)たくさんの方に愛されつづけているおもちゃにエコの工夫をするからこそ、大きな効果が期待できるのです。
*ライフサイクルアセスメント(Lifecycle Assessment: LCA)とは
製品の原材料調達から製造、輸送、使用後の廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境負荷をはかること。

おもちゃへの好奇心を学びに変える ~次世代教育支援で未来へ貢献~

画像提供:株式会社タカラトミー


おもちゃを通じて環境配慮を知ってもらうために、私たちはオンライン授業等の次世代教育支援活動を通じて、子どもたちにおもちゃの環境配慮を知っていただくことで、環境について意識を高める取り組みをしています。


タカラトミーグループでは、事業を通じてSDGsに関する課題に取り組んでおります。持続可能な社会をつくるためには、次世代を担う子供たちにSDGsを楽しく、わかりやすく伝えることが重要ではないかと考え、2020年にオンライン授業「みんなでつくるSDGs人生ゲーム」をスタートいたしました。「人生ゲーム」では、環境、貧困、人権等いくつかのテーマを子どもたちと一緒に考えていく授業ですが、子どもたちが、特に環境問題を自分事として考えている様子を目の当たりにして開始したのが、環境問題に特化した「おもちゃで学ぶ!SDGsナゾトキ教室」です。

当社では以前より、本社がある葛飾区の小学校を中心に、おもちゃを使った社会課題の解決をテーマとした出張授業を実施しておりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校では休校や様々な行事が中止になるなどしていたことから、子供たちの思い出の手助けができないかと考えたことが、リモート授業の取組を始めたきっかけになっています。

画像提供:株式会社タカラトミー




画像提供:株式会社タカラトミー


「ナゾトキ教室」は、「エコトイ」やタカラトミーグループの環境に関する活動を通じて、環境問題を自分事として考え、地域に貢献しようとする心を育て、子どもたちの行動につなげることを目的に実施しています。「SDGsとは何か?」「自分たちにできることは何か?」をクイズやナゾトキをしながら学び、授業実施後には、エコかるたで遊んだり、教材として配布しているカードに、自分でイラストを描いて地域のごみの分別シートを完成させるなど、学校独自の取り組みを行っています。


100年先も子どもたちが笑顔で遊び続けられるよう、環境に配慮したおもちゃづくりと教育支援活動で、未来を担う子どもたちと一緒に、持続可能な社会の形成に取組んでいきます。

記事制作協力:株式会社タカラトミー
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plaplat編集部

化学品専門商社:長瀬産業グループのメンバーを中心に構成。
専門領域であるプラスチックを基軸に、サステナビリティを実現するためのソリューションと、業界を横断した情報を展開する。