公開日:2024/03/18

最終更新日:2024/03/18

プラスチックリサイクルビジネスが失敗する6つのパターン

プラスチックリサイクルビジネスは資源の有効活用、環境保護の観点から、社会からの関心や、企業として取り組む重要性が高まっています。しかし、安易にこのビジネスを始めようとすると、コスト、技術的制約、市況や業界に関する無知、原料調達力の不足などの落とし穴にハマり、失敗するケースが非常に多いのです。

㈱ファー・イースト・ネットワークのご紹介

当社、株式会社ファー・イースト・ネットワークは、環境に配慮したプラスチックリサイクル事業を展開している企業です。
「美しい地球を子供達に」という理念を掲げて2004年に創業して以来、特にマテリアルリサイクルが困難とされる「ラミネートフィルム」の資源化に注力し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

大手企業との取引をはじめ、革新的なリサイクル用設備・機器の提供により、環境保全と経済活動の両立を目指しています。
詳細はこちら(https://www.fareastnetwork.co.jp/theme1/

本記事では、そんな当社の経験をもとに、プラスチックリサイクルビジネスにはどのような落とし穴があるのかについて解説します。

画像提供:㈱ファー・イースト・ネットワーク

よくある6つの失敗パターン

当社では、大手企業を含め、数多くのリサイクルビジネスの立ち上げサポートを手掛けて参りましたが、その中には立ち上げられず失敗するケース、途中で撤退するケースも多くありました。
以下に代表的な6つの失敗パターンを挙げます。
逆に言えば、これらを考慮するだけで成功する可能性が大きく上がります。

1)そもそもスクラップ原料を集めることができない
「これからはリサイクルだ」と鼻息荒く参入してくる会社ほど、原料調達を甘く見がちです。特に工場端材の調達については、リサイクル業界はすでに30年以上前から飽和状態です。
「簡単に加工できて」「高く売れて」「利益率が高い」そんなスクラップは、どこを探してもないのです。
原料調達の争いに勝てず、業界を去るか、あるいは計画を中止するケースがよくあります。

2)原料回収コストが見えていない
一番多いパターンです。このスクラップまたは使用済み製品の回収コストの試算が甘く、正確にコストを把握できていないケースがよく見受けられます。
この回収コストがリサイクルビジネスの採算を握ります。回収コストは一番最初に考えなければなりません。

3)樹脂を理解していない
自社製品のリサイクル材がどういう樹脂で、どういう性質を持っていて、どういう製品に適しているのか理解すべきでしょう。
アイデアを否定したくはないのですが、「犬を猫にしたい」に等しいアイデアに固執していては失敗するのです。
樹脂を使ったモノづくりや、取り扱いに精通している方からアドバイスを受けることをお勧めします。

4)全部自分で動こうとする
ネットを探りまくって得た情報に頼りすぎて、ポイントを外していることが多いです。業界の事情を分かっている方に相談して一緒に動いた方が時間が無駄にならないで済みます。

5)アップサイクル症候群
元の製品よりも付加価値の高いものにリサイクルするのが「アップサイクル」ですが、非常に難しいです。
最初から難しい目標にチャレンジすると挫折することがほとんどです。

6)情報開示がない
こちらがリサイクルに必要だなと思うポイントや、リサイクルできるかどうかの判断、あるいはそのプランを立てるのに必要な情報があります。
「それは言えません」とか「それはまだ秘密保持契約を結んでからです」などと言われると、こちらでも判断のしようがありません。

画像提供:㈱ファー・イースト・ネットワーク

イベントやセミナーから広がる輪

プラスチックリサイクルビジネスの失敗は、回収コストの見積もり不足、樹脂の理解不足、独力でのプロジェクト推進、アップサイクルへの過度な期待、情報開示の不足が主な原因です。
これらを事前に考慮することで成功の可能性が高まります。
詳細はこちらの「資源循環リサイクルがコケるパターン5つ!」に掲載をしております。
リサイクルビジネスをご検討でしたら、是非ご一読をお勧めします。

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profile

村井 健児

<所属>株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
<専門分野>プラスチックリサイクルビジネスコンサルティング
リサイクル工場経営の経験をもとにプラスチックスクラップ・再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。