公開日:2024/03/13

最終更新日:2024/03/18

リサイクルを「体験」しよう!
マニュアル式インジェクション装置

現在、プラスチックのマテリアルリサイクル率は、回収量の約27%※と、大変低い水準にとどまっています。今後、この割合を高めていくには、一般の方々に、「分別」「洗浄」を徹底すれば、廃プラスチックも原料としてリサイクルできることを知っていただく事が必要です。今回の記事では、プラスチックのリサイクル工程を実際に体験していただくことで、リサイクルへの意識を高める方法をご紹介します。
※環境省「プラスチックを取り巻く国内外の状況<参考資料>」より、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルの合計値より算出,参考_2024.3.11.https://www.env.go.jp/council/03recycle/211122_SS2.pdf

マニュアル式インジェクション装置とは!?

通常、プラスチックをリサイクルするには、廃プラスチックを再生ペレット化し、その後、成型機を使って再生ペレットを製品に加工するという2段階の手順を経ます。
大掛かりな設備を要する工場での作業となるため、通常は、リサイクルの現場に一般の方々が立ち入って見学をする機会はなかなかありません。

そこで、弊社、㈱湘南貿易が提案するのが、オーストリアの「プラスチックプレナー社」のマニュアル式インジェクション装置を使ったプラスチックリサイクル体験です。
この装置は、サイズが90 x 70 x 175cm (長さ x 幅 x 高さ)、重量が僅か29Kg という超小型の射出成型機で、たたみ一畳分程度のスペースがあれば設置できるコンパクトなサイズです。
また、折り畳みができるため、バンタイプの車があれば持ち運んで、様々な場所でプラスチックリサイクルを実践することが可能です。

上部の投入口から入れたプラスチックは、ヒーターが付いた金属筒(シリンダー)を通りながら加熱・溶融されます。
大きなホイールを回して、溶けたプラスチックを、下部に配置した金型に手動で送り込んで冷却すれば、様々な製品に加工することができます。
また、100V電源での駆動が可能なため、学校、企業、店舗、屋外のイベント現場など、様々な場所に持ち出してプラスチックのリサイクル工程を体験することができるのです。

画像提供:㈱湘南貿易

小学生も興味津々! 授業でリサイクル体験

湘南貿易では、実際にこのマニュアル式インジェクション装置を利用して、様々な場所でプラスチックリサイクル工程の「見える化活動」を行っています。
写真は、横浜市の宮谷小学校の3年生が、総合科目の授業の一環として、2023年より行っているプラスチックリサイクル体験の一幕です。

あらかじめプラスチックリサイクルについて予習した小学生たちが、自宅や地域の方々から飲み終わったペットボトルのキャップを回収、洗浄と色分別を経て、リサイクル可能な状態に準備します。
そして授業の中で、このキャップを使い、自らの手で装置を操作して、定規やコマなどのグッズを作成します。

画像提供:㈱湘南貿易

リサイクルの「見える化」が意識を高める!

装置の構造はシンプルで、誰でも安全に操作可能です。
EUにおける安全基準条件を満たす証明マークである「CEマーク」も取得しています。

小さな子供でも、大人のサポートを借りれば、自分でホイールを回して金型にプラスチックを注入し、グッズを手作りすることが可能です。
キラキラした目で、初めてのプラスチックリサイクル体験を行う子供たち。金型へのプラスチックの注入に失敗してガッカリしたり、上手に完成して喜んだりと、終始楽しそうな歓声が上がります。

プラスチックリサイクル体験授業を導入した宮谷小学校では、この授業の後、ペットボトルキャップの回収量が大きく増加しました。
このように、プラスチックリサイクルのプロセスを「見える化」し、子供たちが楽しみながらリサイクルグッズ作りを体験することによって、単なる座学のリサイクル教育以上に、リサイクルに対する意識を大きく高めることができるのです。

企業や自治体向け出張サービスも承ります!

湘南貿易では、このプラスチックプレナーを使ったアップサイクル体験※ を、様々な企業や自治体に提案しています。
※「アップサイクル」とは、単なるリサイクルではなく、廃棄されるはずだった製品にリサイクルすることで新たな価値を与えて、アップグレードした商品に生まれ変わらせることです。

これまでの実施例では、
・大手書店主催の、書籍の入荷の際に梱包で使用され大量に発生するPPバンドを使った、子どもたちによる定規づくり体験
・横浜市の環境イベント「うみ博」にて、横浜市役所による、回収したペットボトルキャップを使った、ゴミ収集車の形をしたキーホルダー作成体験
・プロゴルフツアーにて、ペットボトルキャップを持参してくださった来場者に向けた、ゴルフマーカーの手作り体験
など、子供向けイベントにとどまらず、多数のイベントへの出張実績がございます。

湘南貿易スタッフが、プラスチックごみの排出状況等をヒアリングして、それに合わせたイベント実施プランを提案いたします。
また、マニュアル式インジェクション装置本体の販売もいたしております。

今回の記事で、マニュアル式インジェクション装置を使ったプラスチックリサイクル体験の導入にご興味を持たれた方は、ぜひ、湘南貿易までお問い合わせください。

画像提供:㈱湘南貿易

お問い合わせ

profile

株式会社湘南貿易

<所属>エコロジー事業部
プラスチックのマテリアル・ケミカル・サーマルのリサイクルの総合提案及び環境機械の販売をしている。またプラスチックリサイクル工程の見える化、体験を通した資源循環、サステナブル、SDGsの提案も実施している。